脳内で働くセロトニン神経は、規則的なリズムで活動し続ける性質があり、セロトニン神経の規則的な活動リズムをさらに増強させるのが、一定のリズムを刻む『リズム運動』であるということも分かっています。つまり、セロトニンを増やすためにはリズム運動が有効なのです。

セロトニンを増やすのに効果的なリズム運動とは

日常生活の中で出来るリズム運動

日常生活の中で、無理なく行えるリズム運動として以下のようなモノが挙げられます。

リズムを意識すること
日常生活の中で行っている、なにげない歩行や食事といった負荷の少ない運動でも、セロトニン神経を増強することができます。より重要なことは、セロトニン神経を増強するのに効果的なのは、こうした運動を『リズムを意識して』行うということです。

歩くときも「1,2,1,2」と心のなかでリズムを意識して歩く、食べ物を噛む時もリズムを意識して噛む、ということを心がけましょう。

また、食べ物は良く噛んで食べると、胃腸の働きを助けて消化を良くしたり、小顔やダイエットにも効果がありますし、日頃から意識したいところです。カロリーが低く歯ごたえのあるアタリメのようなものを積極的に噛んだり、口臭予防も兼ねたガムを噛む習慣は特にお勧めです。

また、意外なのが貧乏ゆすりですが、これもれっきとしたリズム運動です。ただし、嫌がる人もいますので、机の下でひっそりとリズムを刻みましょう。貧乏揺すりも地味にカロリー消費も兼ねてお勧めです。

スポーツ

セロトニン神経を刺激するのに効果的な、リズミカルなスポーツをご紹介します。

負荷が低い運動でも有効
リズム運動でセロトニンを増やすには、必ずしも運動負荷が高い必要はありません。ウォーキングはストレス解消を兼ねた、子どもからお年寄りまで万人が気軽に楽しめる運動ですし、膝などが悪い人でも水泳や水中ウォーキングなどなら負担が少なく運動できます。

お年寄りや歩けない人でも、お手玉遊びでセロトニン神経を刺激することができます。

歳を重ねても元気なことで有名な著名人の多くは、独自の健康法を実践している人が多くいます。もう亡くなってしまいましたが、放浪記で有名な森光子さんは、元気の秘訣をスクワットだとおっしゃっていました。あの鉄人、黒柳徹子さんも寝る前のスクワットが欠かせないそうです。

自分にあった運動を生活の中に取り入れて、無理なく続けることでセロトニンを増やすことができます。

呼吸法

日頃、呼吸をするということを意識的に行うことは少ないですが、ヨガや太極拳、座禅や瞑想、読経をするときの深呼吸や腹式呼吸法と言った、意識的に行う呼吸法もセロトニンを増やす効果が期待できるリズム運動の一種であると言えます。

呼吸法については『セロトニン呼吸法』で詳しくご紹介しています。

リズム運動を行う時間の目安

リズム運動をして効率的にセロトニンを増やす時間の目安は5分以上だということです。5分程度であれば、ウォーキングや自転車、水泳なども無理なく行える時間ではないでしょうか。

また、セロトニン研究の第一人者である、東邦大学名誉教授でセロトニンDojo代表の有田先生によると、こうしたリズム運動でセロトニンを増やすには、リズム運動を取り入れた生活を習慣化させることがより重要で、3ヶ月ほど継続することでセロトニン神経の活性化に効果が出ると言います。

一日5分以上を3ヶ月、いかがでしょうか。

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