起立性調節障害は、学校の新学期を迎える春先から夏にかけての期間が、一年のうちで症状が悪化しやすい傾向があります。今までなんとも無かった子どもが突然、症状が悪化するその背景には気温の上昇や春休みや夏休み、進学やクラス替えによるストレスなど様々な要因があります。

新学期の不安やストレス

毎年4月は新しく進級や進学する季節です。この時期には新しいクラス、新しい担任、新しい同級生、多くの新しい環境に移る機会でもあります。こうした新しい環境は、人によっては不安や強いストレスに繋がることがあり、4月の新しい環境によって、起立性調節障害の症状が悪化してしまうことがあるのです。

特に、起立性調節障害で学校を元々休みがちな場合、新しい環境に馴染めないと、さらに学校に行きにくくなる可能性もあります。

気候の変化

起立性調節障害の症状は、血圧の変化によって起こります。また、人の血圧は気候の変化によって高くなったり低くなったりする特性があります。春先から夏に向けての季節には、起立性調節障害を悪化させるいくつかの要因があります。

梅雨の季節

血圧が低下しやすい
日本では6月から7月にかけて、梅雨の季節になると雨の日や曇った日が多くなります。梅雨の雨は温帯低気圧によって降らされますが、低気圧が近づくと気圧が低くなります。

人の血圧は、気圧が下がると低くなる傾向があるため、雨が降らす低気圧が近づくと、その分血圧が低くなりやすくなるため、起立性調節障害の症状が悪化しやすくなります。

気分も落ち込みやすい
梅雨の時期は雨や曇りの日が多く、またジメジメして蒸し暑いため不快指数が上昇します。こうした不快感はストレスになりやすく、外出するのが億劫になったりするなど、梅雨の時期は気分が落ち込んで意欲が減退しやすい時期でもあり、頑張って朝起きよう、学校へ行こう、という気持ちが弱くなりやすいのです。

日照時間が減る
雨が続く梅雨の時期は、日照時間が減少する時期でもあります。太陽光は起立性調節障害で減弱しがちな、交感神経系を刺激する強いシグナルで、日照時間が減ると太陽光に当たれる時間が少なくなるため、交感神経系が余計に弱りやすくなって、起立性調節障害の症状が現れやすくなるのです。

なるになると猛暑で血圧低下

最近は毎年のように「記録的な猛暑」とか「観測史上初」などという言葉が聞かれるようになりました。日本の暑い夏は、起立性調節障害にとっては大敵です。

気温が上がると血圧が下がる
夏の暑い時期は、体温の上昇を防ぐため、血管が拡張して血圧が低下する時期です。起立性調節障害の場合、ただでさえ低血圧を起こしやすいのに、暑さによる血圧低下が重なることで、症状がさらに悪化しやすくなります。

汗をかきやすい
暑い夏は汗もかきやすくなります。汗をかくとその分体の中の『水分』が失われるため、血液中の水分量も減ってしまうため、血圧が低下しやすくなります。また、汗によって少しずつ『塩分』も体外へ排出されてしまうため、塩分によって保たれている血圧が下がりやすくなります。

長期の休みで生活リズムが崩れる

春から夏にかけて、学校ではいくつかの長期の休みの日が存在します。春休みやゴールデンウィーク、夏休みなどです。学校が長期間休みになると、普段より夜更かしをしたり、朝起きる時間が遅くなったりして、生活リズムを崩しやすくなります

起立性調節障害の場合、元々朝や午前中に起きるのが苦手で、生活リズムも容易に乱れやすいため、数日間でも生活リズムが乱れた状態が続くだけで、取り返しがつかないほど生活リズムが破綻してしまうことさえあります。

このように、春から夏は、起立性調節障害がどうしても悪化しやすい時期であるため、症状が悪化してしまった場合は、こうした背景を理解して、症状に合わせて無理なくゆっくりと一歩一歩改善に向けて取り組みましょう。

起立性調節障害の改善に光目覚まし時計を

起立性調節障害という病気は、単にめまいや立ちくらみがする、といった症状そのものの問題よりも、症状によって起こる朝寝坊や遅刻、欠席、そして不登校に繋がる社会生活にも悪影響が生じるという点に病気の本質的な問題があると考えられます。

こうした問題を解決するには、症状そのものを治療して改善していく必要があります。起立性調節障害の治療には様々な方法がありますが、どれも一朝一夕では改善せず、長い時間と根気の必要なものです。

そんな中、起立性調節障害の子どものために親がしてあげられることは決して多くありません。

起立性調節障害の子どものために親が出来る数少ない選択肢として、画期的かつ手軽に試せる方法が、光目覚ましによる自律神経系の乱れの改善と生活リズムの改善です。

起立性調節障害では、自律神経系の働きに乱れが生じることから、朝起きることが非常に困難です。また、朝起きられないことが、夜寝付けないことにも繋がる、生活リズムを崩す悪循環も生み出しています。

こうした生活リズムの乱れを改善するのに役立つのが、光目覚ましによる朝起きた時に「強くまぶしい光を浴びる」という効果です。これは太陽光の効果を模したもので、人の交感神経系が太陽光のような強い光によって、活性化されるという特性を活かした画期的な製品です。

人は本来(大昔)、朝日が昇るとその光の刺激によって自然と目覚め、夜太陽が沈むと眠っていました。人の持つ体内時計も、こうした生活リズムに合致したものです。

ところが現代人は、家の中でカーテンを閉めて眠るため、朝日を浴びるという習慣は失われてしまったため、人類が培ってきた体内時計や生活リズムも、以前よりも狂いやすくなってしまっていて、それが起立性調節障害の原因である、自律神経系の働きに乱れを生む要因の一つであると考えられています。

光目覚ましは、朝日に似た強力な光を時間になると自動的に照射して、自然に目が覚める手助けをしてくれるため、起立性調節障害によって起こる自律神経系の働きの乱れを改善することも期待できるのです。

また、ベッド近くに置くだけで良いため、腰が重くなりがちな通院治療とは異なり、自宅にいながら手軽に試すことができます。

詳しくは『光目覚まし時計』をご覧ください。

photo credit: Rainy Day