プロラクチンは下垂体前葉から分泌されるホルモンです。
一般的に男性よりも女性のほうが分泌量が高めで、女性の場合、胎盤や子宮などでも産出されます。
プロラクチンは、母乳を生産する働きを持ち、出産後の女性が授乳期間中に分泌量が高くなります。
睡眠とプロラクチン
睡眠とプロラクチンの関わりとして、プロラクチンは、睡眠中に多く分泌されるホルモンで、入眠後に分泌が開始され、睡眠時間の経過と共に分泌量が増加し、起床後に激減します。
この分泌リズムにより、授乳期間中の女性が、起床後すぐに赤ちゃんに母乳を与えることが出来るようにし、また、授乳後にはすぐ眠りにつけるようにしていると考えられています。
プロラクチンの働き
プロラクチンの値が高い状態では、月経および排卵は制限され、妊娠しにくい状態になります。
妊婦でない場合でプロラクチンの値が高すぎると、高プロラクチン血症という症状とされ、不妊症や月経不順の原因になる場合があります。
- 参考:プロラクチン数値の基準値の範囲
- 男性:3.6~12.8ng/ml
女性:6.1~30.5ng/ml
女性(閉経後):4.0~25.0ng/ml