先日テレビをぼーっと見ていたら、お笑い芸人のあばれる君と、その母親の子育てエピソードが流れていました。その中で、あばれる君の母親は、あばれる君がギャグなどををすると、どんなつまらないことでも「面白い!」と褒めて育てたそうで、これはピグマリオン効果と言うのを狙った教育法なんだそうです。
ピグマリオン効果とは
「ピグマリオン効果」と聞くと、耳慣れしませんが、要するに「褒めて伸ばす」教育法だということです。
人は、褒められると快感物質であるドーパミンが脳内で放出されます。
ドーパミンは、物事が上手くいった時などに分泌される物質で、放出されることで快感を得るため、その快感を再び得ようとして、勉強やスポーツなどにより頑張って取り組めるようになるのです。
ドーパミンの学習効果を増強する
また、ドーパミンは、記憶や学習作用にも関連しており、ドーパミンが放出されることで、学習効率が上がります。『好きこそものの上手なれ』ということわざが示す通り、誰でも好きなことには、(ドーパミンが放出されるから)集中して一生懸命取り組むことができるので、自然と上達するわけです。
「成功した褒美(ドーパミン)が再び欲しいという意欲の向上」と、「ドーパミンが分泌される事による学習効率の向上」の2重の効果をドーパミンによって得ることが出来ます。
ドーパミンはYDK製造ホルモン
子供のやる気を引き出すには、「すごいね」とか「よく頑張ったね」などと褒めてやると、その褒め言葉が子どもに取ってのご褒美になり、ドーパミンが分泌されます。そして、子どもはまた褒められたくて、物事に一生懸命取り組んで上達するという、プラスのサイクルが生まれるのです。ドーパミンは、いわばYDK(やればできる子)製造ホルモンなわけです。
ところで、母親にずっと「面白い」と褒められて育ったあばれる君は、人に面白いと言われるのがやめられなくなり、終いにはお笑い芸人にまでなってしまったそうです。彼の芸に対する世間の評判は別として、母親の教育法によって人がここまで伸びたという顕著な例ではないかと考えられます。
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