夜尿症(やにょうしょう)とは、一般的に言うところの『おねしょ』のことです。
おねしょは、幼児が夜寝ている間におしっこを漏らしてしまう現象で、幼児には普通の現象で、成長とともに改善します。
ところが、このおねしょが小学校に入る6~7歳になっても直らないと、夜尿症と言われるようになります。
おねしょは、生まれてから2歳くらいの幼児のほとんどが毎晩しますが、成長とともにその割合は自然と減っていきます。
保育園や幼稚園の年長時では、約15%の子がおねしょをし、小学校高学年でも約5%、稀に成人でも夜尿症が治らないケース(0.1~0.3%程度)があります。
夜尿症の原因
- 就寝前の水分量が多い
- 抗利尿ホルモンが不足している
- 膀胱の未成熟
- 睡眠障害
- 精神ストレス
- 膀胱や腎臓の障害や異常
夜尿症の治療
多くの場合、夜尿症は時間経過とともに自然と快方に向かいますが、そうでない場合、そのことがストレスに繋がり、自信の喪失や、学業へも影響することから、医師による治療を検討します。
夜尿症の主な治療法は、生活指導、行動療法(理学療法・心理療法)、薬物療法の3つがあります。
治療に際して、特に重要なのは夜尿症の原因が一人ひとり異なるため、その原因を出来る限り特定して、原因に合わせて効果的な治療法を選択することです。
生活指導により、生活スタイルを見直すだけでも、2割程度が改善するとされています。
まずは、専門の小児科や泌尿器科に相談しましょう。